私が千賀担じゃなくなった日。

2013年秋

ジャニーズとは無縁で生きてきた私が
突然ジャニーズの沼に転がり落ちた。

夜中の音楽番組でたまたま観た
「棚からぼたもち」という曲が
ものすごいインパクトだった。

何だこの歌。何だこの人達。

とあまりに気になったので
すぐに“ 舞祭組”というワードを
Yahooで調べてみた。

自虐的な曲を踊りながら歌う
どうやら彼らはKis-My-Ft2という
ジャニーズのアイドルらしい。

そういえばママ友が
好きだと言ってたグループも
Kis-My-Ft2だったなぁ。


棚からぼたもち。
すぐにCDをポチっとした。
MV映像付きのCDにした。

YouTubeで過去のバラエティの
動画を探して見てはさらにハマり

私は4人の中でも
千賀健永くんという子が
気になって仕方なくなった。


そこが私の千賀担になる
人生の始まりだった。


当時、末っ子がまだ赤ちゃんで
地方住みのわたしが遠征は難しく
初めて彼に会えたのは
(正確には彼を見たのは)
忘れもしない…

2015年の秋だった。

DREAM BOYSという
伝統的なジャニーズの舞台。

帝国劇場枠で奇跡的に当たった
4列目という嘘みたいな近さで
初めて千賀くんを見た。

通路の横のお席で
すぐ隣の通路を颯爽と歩く
チャンプの千賀くんが
世界一かっこよかった。

あまりに美してかっこよくて
言葉に表せない感情が込み上げて
私は沼の底に一気に沈んだ。


千賀くんにどんどん夢中になった。

特技のダンスだけじゃない
彼の多彩な才能に惚れ込んでいた。

彼の大きな夢を掲げて努力する
夢に対しての熱い姿勢が好きだった。

周りを和ませる空気感と
笑った時の顔が大好きだった。

自分のファンを見つけては
かっこつけて特別扱いしてくれる
千賀担は世界一幸せだと思ってた。






そんな私の気持ちが
少しずつ冷めはじめたのは
2017年の横尾事変からだ。




それまでグループに対しても
「こんな素晴らしいグループいない」
と思えるほど推していたし



「キスマイ」の中にいる
「千賀健永」が好きだった。



が、横尾事変にショックを受け
横尾さんの態度などに不満も増え
箱推しが無理になってた。



横尾担でもない私が
横尾さんへの不満が
どんどん膨らんでいった。



不満はあったけど
現場に行けば楽しくて
キスマイ好きだなぁって思った。



それがミューコロの頃。



楽しんでる自分と
現場が終わるとすぐに
気持ちやモチベが落ちる自分に
モヤモヤが募っていく。



徐々にキスマイの番組を
観なくなっていったし


新曲が出ても嬉しいよりも
「またお金がかかるなぁ」と
思うようになっていた。



キスマイにお金を出すことが
もったいないと思い始めた。


こんなふうに思う自分は
もう担降りするべきだと
考えるようになった。



でも千賀くんのことは
やっぱり大好きだったのだ。



モチベーションがおちても
千賀くんを見ればかっこいいと思ったし
大好きな気持ちは変わらなくて。






しかし、


千賀くんへの気持ちすら
私の中で変わっていく。



ひとつのキッカケ。




それはサタジャニでの
インタビュー記事だった。




目標や夢を聞かれた千賀くんは
「今は特になくて目の前の壁を登るので精一杯」
みたいなことを答えていた。



私はすごくショックだった。



私が好きになった千賀くんは
高い目標を掲げて努力するような
アツい人だと思ってたから。



「ソロコンでラブソング歌うのが夢」



「千賀担を幸せにするのが目標」



そんな風に口にして努力する
千賀くんが大好きだったんだ。


千賀くんが大人になって
保守的になったように見えて
悲しくてたまらなかった。



舞祭組のアルバムは嬉しかった。

舞祭組のツアーも嬉しかった。


舞祭組がキッカケで千賀担になった私は
アルバムもツアーも夢のようで。

舞祭組のツアーでは
横尾さんが嘘みたいに吹っ切れて
楽しそうにアイドルやってた。



そんな姿を見れたのも
横尾担の友達が幸せそうなのも
良かったなぁって嬉しかった。



舞祭組のツアーが終わると
気持ち的にもう満足してしまい
千賀担を卒業しようと決めた。


私が千賀担を降りる時は
ジャニヲタも辞める時かな。



そう思っていた。



しかし、そんな私に
ジャニヲタ転機がやってくる。





2018年4月




友達から誘われて
Sexy Zoneのライブに参戦した。



実はSexy Zoneのライブは
2017年にも友達に誘われ行ってた。



個人的にSexy Zone
STAGE魂を観てから
イメージがガラッと変わって
いいグループなんだなって思ってたし
気軽に参戦できて楽しいな~
なんて思っていた。



中島健人くんが好きで2年連続で
けんてぃーのうちわを買った。




結論から言うと
このライブでわたしは
完全にセクガルになった。



そしてけんてぃーではなく、
菊池風磨くんの沼へと
ズブズブとハマることになる。


キスマイに対して
不満や愚痴ばかり出ていた
当時の私にとってSexy Zone
ファンに寄り添う姿勢が温かくて
セクガルが羨ましくなった。


ファンを置いてけぼりにしない
Sexy Zoneの優しさが沁みた。


5人とファン、みんなで
Sexy Zoneだと彼らは言った。




例えるならば
私にとってキスマイは
急ぎ足で階段をかけ登っていって
何段も上の方で振り返って
「おーい!早く来いよ!
置いてっちゃうぞ!」って言うから
私も急いで周りを気にしながら
階段を登っていってる気分だった。


キスマイについていきたくて
必死に登ってた。




Sexy Zoneは5人が自分を囲むように
階段登るのを見守ってくれてるような
疲れたときは少し休む?
自分のペースでいいんだよって
大丈夫、俺らがいるからって
寄り添ってくれるような
そんな温かさを感じた。



完全に私の主観ですが。



それが羨ましくて羨ましくて
セクガルになりたいって思った。




その頃のキスマイは
千賀くん弄りがひどくて
千賀くんが無理して笑う顔を
頻繁に見るようになった。


千賀くんは自分から千賀担へ
今までやってくれてたファンサを
やらなくなってしまった。

千賀くんの歌声をバカにされたように
真似されるのも悲しかった。



千賀くんのかっこいいは
千賀担にとって正義だったから。



グループ内での
千賀くんへの扱いが
私は悔しかった。


千賀くんのかっこいいが
奪われていくと思ってた。


キスマイの雰囲気が
その時の私にはもう無理だった。


ファンでいることが
楽しくなくなっていて

このままだとキスマイのこと
嫌いになってしまうとまで思った。




去年のツアー(yummy)は
藤ヶ谷担の娘と一緒に
東京ドーム、3公演行きました。



歌って踊る千賀くん
やっぱりかっこよかった。



けど気持ちが盛り上がることも
好きが再燃することもなく
そこが千賀担としての
最後の現場になった。





千賀担として沢山の幸せを
千賀くんからもらったから
しっかりと心に焼きつけた。


だから悔いなく
千賀くんから卒業した。






5年間という短い間だったけど
千賀担でいられて幸せでした!!!



千賀くんの存在に
何度も何度も救われたんだよ。



キスマイに出会って
沢山の友達に出会えて

大切な人生の財産になった!!


5年間のあれこれ、

宝物みたいな思い出です。



担降りしようかどうか
ズルズルと1年くらい悩んだけど

自分の中ではいいタイミングで
担降りできたと思ってる!








そして担降りしてもう1年。




今になって思うのは
自分の理想のアイドル像を
千賀くんに要求しすぎてたなぁって。


自分の価値観を押しつけて
思い通りにならなくて
愚痴や不満を言ってた。


頭が堅かったんだなぁ。



キスマイが提供してくれる
見せてくれるアイドルの姿に
私の理想が合わなくなってて
それを全部キスマイのせいにしてた。


キスマイが変わった
千賀くんが変わったって

そんな風にばかり思ってた。



自分自身も変わったのに。




そんな千賀担を経たおかげで
自分がこんな風に応援したいな
って思う自分で今、いられてます。




階段を急いで登ることもなくなり
周りの景色を楽しむ余裕ができた。






今、千賀くんは
心から笑えていますか?




夢や目標はできましたか?





千賀くんがこれからも
活躍できる世界であるよう、
ささやかに祈っています。


千賀くんを卒業したことを
担降りブログとして
言葉に残したかった。


千賀くん、ありがとう。




千賀くんに幸あれ!!!!